SEED ダンスバトル☆ | ガンダムSEEDDestiny感想日記

SEED ダンスバトル☆

それはディアッカの一言から始まった。


「俺なんてザクで日舞踊れるんだぜぇ。」

彼はただ懐いてくる隊員たちに軽い自慢のつもりで言っただけだった。だがそこには軽い冗談というものが存在しない男がいた


「なんだと貴様それくらいっ!!俺様なんてバレエが踊れるんだからな!!」

「へ~じゃあ、やってみろよ。」

「勝負だ!ディアッカ!!!」

そしてこのMSダンスバトルはジュール隊からザフト全体に広がり、宇宙を越えて地球連邦軍にまで広がった一大ムーブメントになったのだった。そしてついに


「全宇宙MSダンスバトル選手権 団体戦」

 

が行われることになったのだった。この日は全世界が停戦し、敵味方なくただ純粋にMSダンスバトルを行うという趣旨の大会である。当然これは全世界に生中継される。


「みなさん、こんにちは司会券実況を勤めさせていただきます、元AAクルーのサイ・アーガイルです。どうぞよろしく。今夜はナチュラルもコーディネーターもないただひたすらMSのダンスバトルを楽しみましょう。隣の席にはプラント最高議会議長デュランダル議長とブルーコスモス盟主ロード・ジブリールさんにいらしていただいております。これはまず見られることない光景ですよ。しかとご覧下さい。」

「ふふふ。どうぞよろしく。ギルバート・デュランダルです。」

「フン、ロード・ジブリールだ。」

「ではまず最初の出場団体はザフトからジュール隊のみなさんです!!どうか盛大な拍手を!!」

わ~!!というすごい拍手に迎えられてスラッシュザクファントムを先頭にしたザク軍団がぞろぞろ現れた。そしてスラッシュザクファントムを真ん中にザクが一列に並ぶ。


「さぁ、注目のジュール隊がトップバッターです。なんといってもこのダンスバトルはジュール隊発祥。ジュール隊長とディアッカ隊員は飛びぬけたMSの操縦技術とダンスのセンスを持つこの二人が率いるジュール隊。一体どんな演技を見せてくれるんでしょうか!!」

 

 

チャンッちゃちゃちゃ ちゃんちゃ ちゃちゃちゃちゃちゃ 

「オ・レ!!」

 

 

の掛け声と共にスラッシュザクファントムが薔薇を持ってフラメンコを踊りだした。隣では多分ディアッカ操縦のザクが赤いマントを翻しながらスラッシュザクの周りをフラメンコしながら回っている。そして後ろではザク軍団がタップを踊っている。


「おお!!これは難易度の高いフラメンコ!!さすがジュール隊!!水色に赤い薔薇がとってもセクシー。おっと、なにか変形してます。ジュール隊が一列に並び直しますね。なんとっ!!

ラインダンス!!!

ザクが!!足を高く上げてラインダンス!!!揃ってます!!なんと美しい!!これは感動だ~~!!」

Sザクを真ん中にきれいなラインを描くジュール隊の演技。観客を一気に惹きこんだ。


「さすがジュール隊。魅せてくれました。では続いてはAAからフリーダムとストライクルージュのペアの演技をご覧ください。息のぴったり合った華麗なるダンスでみなさんをおとぎの世界へいざなってくれるでしょう。」

手を取り合ってガチャンガチャンと歩んでくるフリーダムとSルージュ。するとフリーダムは跪いた。そして流れてきたのは

 


 

Shall we Dance ~おお~シャルウィダンス~♪

 

 

フリーダムは立ち上がりSルージュの手をとると優雅にワルツを踊りだした。会場を優雅に舞う二体のMS。その動きはまるでお姫様と王子のような----「かがりぃぃぃ!!なんでキラとぉぉぉ」


「今、変な奇声が聞えたような気がしますが・・・ほっといて、なんと素晴らしい。まさにこれこそMS操縦の真髄流れるような動き、無駄の一切ないキレある足さばき。そしてあの優雅さ。これはもう芸術です。そして・・フリーダムがSルージュを持ち上げて・・・これは!

リフトーーーーー!!!

高ーーーい!!まるで空を舞うフラミンゴのように高くそして美しいポーズのSルージュ!なんと素晴らしいペアかーーー!!僕を生んでくれてありがとうお母さん!!無性に僕は泣きたくなってきました。」

フリーダムはSルージュを下ろすと、そのままルージュをものすごいスピードでスピンさせ、自分も回り始める。ダブルスピン!そして二体は近づき、手を取り合い、一緒に回り始め、そしてぴたっとポーズを取って止まった。会場の拍手が鳴り止まなかったのは言うまでもない。


「ふう~最初からものすごいものをずっと見せられております。まったく素晴らしい。では続いてちょっぴり不安なこの一味。ザフトのミネルバ隊どうぞ!」

セイバーを先頭にインパルス、ザクウォーリア、ザクファントムがぞろぞろと出てくる。そして流れてきたのは


 

はぁ~♪ 踊りおっどる な~あ~ら♪ ヨイヨイ♪

 

 

盆踊り・・・

 

 

「入ってきた情報によるとAA組が出ると聞いたザラ隊長自ら出場を決めたものの、その隊長がまったくリズム感がなく、どれだけ練習しても話しにならなかったので誰でも踊れるということで盆踊りにしたんだそうです。・・・しかしそれでもセイバーずれているっ!!あ!今インパルスにぶつかった!!インパルス怒ってるぞ!今度は足がもつれてぐらつきファントムの進路を妨害!!もう滅茶苦茶です!」

「も~!!邪魔ですよ!!アスラン隊長!!どいててください!!」

「ちょっとシン言い過ぎ・・・わっ!!腕振り回さないで!!」

「まったく・・・なんでこんなことに・・・」

「カガリ~俺だって俺だって頑張ってるんだぁぁぁぁ~!!」

とアスランの必死の叫びも会場の騒ぎでカガリには届きませんでした☆


「やれやれ、ようやく帰ってくれました。続いてはオーブよりムラサメ隊のみなさんです。特にスターがいるわけでもない方たちですが、集団の結束の力見せていただきましょう。」

馬場一尉を前にピラミッド型に並ぶムラサメ。音楽は・・・


 

ちゃ~ららら ちゃっちゃ ちゃーらちゃらら♪

 

 

流れてきたのはマイケル・ジャクソンの「スリラー」


音楽にあわせて両手を振りながら右へ左へと踊りながらも一糸乱れず動くムラサメ隊。


「こ、これは!!まさにスリラー!!まるでマイケル・ジャクソンそのままだ~!!す、すごい!!はっ!!ムーンウォークまで!!これは奇跡か!!素晴らしすぎるムラサメ隊!!はっ!?デュランダル議長の目に涙が!!ジブリールさんまで・・・素晴らしい!素晴らしすぎるぅぅぅぅ!!」

会場はスターティングオベーションの嵐。歓喜の渦が沸き起こった。


「ありがとう!!素晴らしかったムラサメ隊!!残る最後の一組は地球連合軍からカオスとその他の雑魚どもたち!!え~実は当初カオスガイアアビスの三体の予定だったのですが、いろいろな事情によりカオス一体とより合わせの集団となってしまいました。どうか頑張って下さい。」

 

「ちっ!なんで俺が一人で・・・でも仕方がねぇ。俺一人ででもやってやるぜ!」

 

 

ぱんぱぱんぱぱんぱぱんぱ ぱんぱぱんぱぱんぱぱんぱ 

ちゃららららん♪

 

 

オ~レ~オ~レ~ ちゃららららん♪マツケンサンバ~オ~レ~・・・

 

 

そう曲は「マツケンサンバ」


「踊れボンゴ 進めサンバ 小さなカンナバ~ル」

 

 

曲にあわせて手を振り腰を振るカオス。


そしてあのマツケンポーズ☆くいくいっと振る腰つき


「これもさきほどのムラサメ隊と変わらぬすばらしさ!!カオスのマツケンサンバに酔いしれたい!!はっ!!議長が踊っています!!マツケンサンバを!!しかもジブリールさんはマイハッピまで!!みんな踊っています!!ジュール隊も!フリーダムもSルージュもインパルスもそしてやっぱりずれまくりのセイバーも!!ムラサメもみんな踊っています!!そして僕もなんだか踊っています!!そうです!!これがダンスの素晴らしさなんです!!戦争より踊りを!!踊りが平和を!!ではみなさんまたいつかどこかで~~~~!!」


議長のおかげでほぼ完全復活間近です。おバカ熱が上がってまいりました。おy~しどんどんバカ話を書くぞ~!!


今回は映像がないのが辛いですね。「スリラー」なんかみんな知らないんじゃないかと。私もMTVで観ただけだし。でもホントすごいです。マイケル若くて真っ黒だけどホント素人目でもわかる。踊りがめちゃうま。マイケルは天才だと思いました。機会があったら是非観てみてね。