アスラン男への道3 最終章
待ちに待った18日。そう今日はカガリの誕生日
俺は今
ケーキの中にいる。
どうしてそんなところにいるかって、ディアッカのアイデアだ。
「ケーキの中からいきなり飛び出して驚かせてみろ、サプライズは効くぜ。」
ホントかどうか怪しいが、奴を信じることにしてみよう。そしてディアッカの独自のルートで(なんでそんなものがあるんだか)今AAに運び込まれたところだ。
「うわぁ、見ろキラ!でっかいケーキだぞ!!」
「ホントだね。あのディアッカにしてはやるじゃない。」
「そうね~。前だったら大き過ぎて困っただろうけど、今は人数も増えたし助かるわ。」
ああっ!!カガリの声だ!!そんな無邪気に喜んで・・・
なんて可愛いんだぁvvvv
ああ早く飛び出して抱きしめたいっ!!!
「じゃあパーティを始めましょう。」
俺の入ったケーキが部屋の真ん中に運ばれ、マリューさんの掛け声でパーティが始まった。
「ハッピバースデートゥーユー♪
ハッピバースデートゥーユー♪
ハッピバースデー ディア
キラ アンド カガリ~♪
ハッピバースデートゥーユ~♪」
パチパチパチ・・・
「おめでとう!!キラにカガリ!!」
みんなに祝福されてうれしそうに声を上げるカガリ。ここに世界で一番祝福している男がいるってのに罪な
奴だよお前は・・・。
でも・・・神様ありがとう!!!妻をこの世に誕生させてくれて!!!
「ねぇ、カガリ。一緒にケーキ切ろうよ。」
「ああ!!いいな。やろう!!」
えっ!?
ケーキ入刀!?
カ・・・カガリッ!?
「ちょっと待て~~!!!
それは俺の役目だ~~~~!!!!」
ついに待ちきれずに俺はケーキを飛び出してしまった。
みんな目が点になって固まっている。
「ア・・・アスラン???」
さすがカガリ真っ先に俺に気付くなんてさすが俺の妻vvv
「なんでここに・・・ていうかケーキの中に・・・」
「やぁ、カガリ誕生日おめでとう・・・これは・・・君に・・・」
と言って俺は持っていた薔薇の花束を渡そうとした。しかし
しまったぁ!!!しおれてるぅぅぅ!!!長時間ケーキの中にいたからな。こんなもんをカガリに渡したらふられてしまう!!
「ああ。これはお前にだよ!!おらよ!おめでとうキラ!!」
と言ってキラのほうを見もせずに顔面に思いっきりたたきつけてやった。
「・・・・・怒」
怒りのオーラを感じるがそんなこと知ったこっちゃない。
「カガリ,
君へのプレゼントは・・・
このオレさ。」
・・・・・・・・・・・・・・
「は?」
「は?じゃなくて俺をあげるよ。」
「あげるって・・・もらってどうするっていうんだ?」
「ふふふ。ゆっくり教えてあげるよ。さぁカガリの部屋へ行こう・・・。」
そう言いながらカガリの腰に手を回してカガリを促して行こうとした時、
「待ってよ。」
「・・・なんだ?キラ。」
「アスランがプレゼントなんだよね?じゃあさ・・・
最近AAも人数増えて
食料不足なんだよね・・・。」
「そうですな。キラ様。我々オーブ軍人が若いものも多く、よく食べますし・・・。
それにここのところ
魚ばっかりですしねぇ?キラ様。」
「やっぱり?アマギ一尉。そろそろ
肉が食べたいよねぇ・・・」
え?
肉 = 俺 ?
「ねぇ?」
「ええ。」
じりじりと寄ってくるキラとムラサメ隊
や・・・殺られる!!
「やめろよ。アスランは真面目なんだから本気にしちゃうだろ。そんなにいじめちゃだめだ。」
カガリぃぃぃぃぃ!!!なんて優しいんだ!やっぱり俺は君がいないとダメだ!
「ほら、大丈夫だ。アスラン。みんな軽い冗談だって。本気にするな。」
いや。奴らはマジだった。マジで殺る気だった。
キラなんて
「アスランの踊り食い~」
とか言って、生きたまま俺を食べる気だったに違いない!!
「わざわざ来てくれたんだろ。折角だからケーキ食べていけよ。ほら。」
とカガリがケーキを渡してくれた。俺をプレゼントすることは出来なかったけどカガリに会えたし喜んでくれたからもうそんなのどうでもよくなった。
「カガリ、誕生日おめでとう。」
この一言が言えればそれでいいや。
誕生日おめでとう!!カガリ!!んで、キラ。アスランの企みは失敗に終わりましたが私にしては珍しくラブラブな描写がちょっとだけできたんではないかと。