アスラン苦悩の日々
なぜか頭にキノコが生えてしまったアスラン・・・
彼は今日も悩んでいた。
「ああ~どうしようどうしよう。こんな頭じゃカガリに会いに行けないよ。ふられちゃうよ。」
部屋の中をぐるぐる回るアスラン。その時
「アスラン。いつまで寝てるんだ。もう朝だぞ。」
カッカガリ!!カガリが来てしまった。どうしよう!!
アスラン人生最大のピンチ(え?)
「だ、ダメだ!!カガリ開けるな!開けちゃダメだ!!」
なんとかして誤魔化さないと。どうしよう。
「どうしたの?カガリ。」
キ、キラ!?やばい!!よりによって奴が来てしまった!!
「アスランがドアを開けようとしないんだ。」
「へぇ・・・じゃあ、僕が開けてあげるよ。」
!?
慌てて俺はドアを押さえた。すると
バラララララララララララララ
「うぉ~~~~~。」
ドアはマシンガンでボロボロになってバタン、と倒れた。
俺はすっかり腰が抜けてしまった。
「アスラン、お前どうし・・・」
「カ、カガリ!!見ないで!!俺を見ないでくれぇぇぇぇ!!!」
俺が悲痛な叫びを上げる横で
「あははははははははははははははははははははははははははは」
とお腹を押さえて笑い転げるキラがいた。
この野郎必ず殺ったる・・・!!
「どうしたの?」
「カガリ様一体何の騒ぎです?」
「ど~したのよ。すごい音だしてって、えぇ!?アスラン君、何その頭!!」
さっきの音でみんなが集まって来てしまった。もう隠しようがない・・・
「実は・・・朝起きたらキノコが生えてて・・・」
俺は死にそうになりながら、告白した。横ではキラが涙を流しながらまだ転がっている。
「え~世界見世物協会の方ですか?実はうちに是非ご覧にいれたいものがありまして・・・」
「こら!!そこ!!アマギ一尉!!どこに電話してるんです!!」
なんていう連中だ。やはり俺を殺す気だな!そうなんだな!!
「仕方ないわねぇ。そのキノコをむしるしかないわ。」
「え・・・」
「そうだぞ。私がやってやる。」
え?カガリがやってくれるの!?じゃあやってもいいかな。
「じゃ、膝枕でvv」
キラがぴたりと笑うのを止めて睨んでくるが、こんな目にあったんだ。それくらいいいだろう!
「しょうがないな~。ほら。」
あ~~~気持ちいい~。柔らかくて、温かい~
俺はまるで天国にいる気分になっていた。すると
ぶちぃ!!!
「痛って~~~~~~~!!!!」
カガリはキノコだけじゃなくて、本物の毛までむしりとってしまった。
「あ、ごめん。わかりにくくってさ。」
カガリ、謝る君もとってもかわいいけど、流石に俺の大事な、大事な残り少ない貴重な髪を毟るのはあんまりだよ・・・・
「も~面倒くさい!!アスラン、男ならど~ん!!と刈っちまえ!!」
とカガリが持ち出したのは、
バリカン。
「男らしく五分刈りになれ!!大丈夫!!甲子園に行けばみんなやってる!」
そ・・・そんな・・・甲子園って、俺は高校球児じゃないし・・・
「それならいっそ、スキンヘッドにしちゃいなよ。迫力出ていいんじゃない?部下にバカにされなくてすむし。ハゲだって隠せるじゃない。」
キ、キラ!!気にしていることをこいつ・・・!!
「ホラ。」
「ホラ。」
~~~~この双子最悪ぅ~~~~!!!
結局俺はマリューさんに救われ、マリューさんとミリアリアがきれいにむしりとってくれたのでした。
やっぱりアスランはへたれ・・・